2013.12.12
江戸時代から数百年にわたり日本人に親しまれてきた「銭湯」。たったの450円で広いお風呂を満喫できるその場所は、庶民にとって貴重な癒しの空間であり、地元の人々の憩いの場でもある。最近は大胆なリニューアルを行う施設が増え、それに伴いファン層が拡大中!個性豊かになった銭湯を巡って、ぜひその魅力を体験してみて。今回はまるでギャラリーのような「ふくの湯」をご紹介。
ご利益気分に浸れる華麗な銭湯
「ふくの湯」
2011年の冬にリニューアルオープンした「ふくの湯」は、これまでの銭湯にはない華やかなデザインが注目を集めている。そのテーマは、「ご利益気分な銭湯」。 風水の理論をもとにしたカラーリングと、地元・谷根千エリアの七福神にあやかった空間造りがこだわりだ。
浴場は、赤富士のペンキ絵と松のタイル絵が飾られた「大黒天の湯」と、富士山のペンキ絵と麻の葉模様のタイル絵を配した「弁財天の湯」の2種類。
ペンキ絵は2名の銭湯絵師にそれぞれ依頼したというから贅沢!存在感抜群の壁絵を背景に湯船がライトアップされ、まるで能舞台のような風雅な趣を漂わせている。なるほど、鮮やかな色彩があふれる浴場は、そこにいるだけで気分を明るくするパワーがありそうだ。
お湯は、地元の良質な井戸水を使用。「大黒天の湯」では人工のラジウム温泉、「弁財天の湯」では天然生薬を中心にした週替わりの薬湯メニューが楽しめる。 1週間ごとに男湯と女湯が入れ替わるので、旅行期間に余裕があるなら、両方のお風呂をぜひ体験してみてほしい。
ふくの湯
東京都文京区千駄木5-41-5 電話:03-3823-0371
営業:11時~24時(土日祝は8時~) 無休
交通:東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩5分 入浴料:大人450円
知っておきたい! 銭湯の入り方&マナー
その1/浴場に入る時は、下着も含め着ているものをすべて脱ぐ。脱いだ衣服はロッカーに入れて施錠を。
その2/入浴する前に、まずは洗い場で体をよく洗おう。体に石鹸の泡をつけたまま湯船に入るのはNG。
その3/湯船で潜るのはNG。また、湯船のお湯にタオルをつけないように気を付けて。
その4/浴場を出る前に、体についた水をよくふき取ろう。
その5/風呂上りは、冷えた瓶牛乳を飲むのが定番!