2012.11.09
麹とは、米などの穀物に麹菌を繁殖させた発酵食品。日本酒やミソをつくる際にも使用されており、日本人にはすっかりお馴染み。そんな麹には、美容と健康にイイ成分がたっぷり入っているとあって、近年、注目度が急上昇。麹を味わえるショップやメニュー・食品が続々リリース中! 今回は、都内の「麹SPOT」を厳選してご紹介します。
(トップ画像:千年こうじや)
麹を使った食品がずらりとそろう
「千年こうじや」
まず押さえておきたい「麹SPOT」は、六本木からほど近い街・麻布十番にある「千年こうじや」。「千年こうじや」が生まれたのは、米どころとして知られる、新潟県魚沼。この地域でつくられる清酒「八海山」の酒蔵が生みの親だ。「米・麹・発酵」をテーマに、米と麹を使ったさまざまな食品を展開している。
さっそく同店に、麹のヘルシーパワーについて伺ってみると......。
「麹には、疲労回復に効くビタミンB群、脳のエネルギー源となるぶどう糖が豊富。加えて吸収が早いので、"飲む点滴"と呼ばれているほどなんです」。
そのため、麹をたっぷり含んだ甘酒は、江戸時代には、滋養強壮のために飲まれていたそう。ビタミンB群は代謝や美肌にもチカラを発揮してくれるので、美容が気になる女性にも◎だ。
「また、麹に含まれる酵素プロテアーゼには、たんぱく質を分解する働きがあります。麹を使った調味調で肉や魚を調理すると、やわらかく味わい深くなるだけでなく、胃の負担を軽減してくれますよ」。
加えて、発酵する段階で酵素が働いているため、腸内環境の改善にも役立ってくれるとか。
脳の働き、疲労回復、美容、胃腸の健康と、多方面から元気&キレイをサポートしてくれる麹。気になる食べ方も、麹でつくられた「甘酒」を飲む、麹を用いた「塩麹」などの調味料を用いる、麹の含まれた「酒粕」入りの食品を食べる、食材を麹に漬けたり、麹入り食品を食べる......と、実にさまざまだ。
「千年こうじや」では、多彩な麹入り食品がそろっているので、お気に入りの食べ方を探してみて。
千年こうじや
東京都港区麻布十番1-6-7
電話:03-5772-3930 営業:11時〜22時
http://www.uonuma-no-sato.jp/
麹料理を楽しむならココ!
「発酵食堂 豆種菌」
「発酵食」をテーマにさまざまな料理を提供している、「発酵食堂 豆種菌」。コチラのお店でも、麹使ったメニューは大人気とか。
「発酵食品は一般的に、匂いが強かったり、味が独特のものが多い。でも、麹はクセが少なく、いろいろな食べ方ができます。そんな使い勝手のよさと健康パワーから、今再び、注目されているのではないでしょうか。ちなみに麹は、もともと、東北・北陸地方など、寒い地域の冬の保存食として使われていた食材なんですよ。お店では、麹を使った昔ながらの料理も提供しています」。
「発酵食堂 豆種菌」では、麹料理以外にも、発酵食品を使った日本各地の郷土料理を食べることができる。麹はもちろん、日本の食文化に興味がある人も、足を運んでみてはいかが?
発酵食堂 豆種菌
東京都目黒区五本木1-6-3
電話: 03-3710-9804 営業:18時~23時
http://www.e-e-co.com/
カジュアルに麹を楽しめる
「古町糀製造所」
「古町糀製造所」は、街歩きのついでに、ぶらりと立ち寄れる「麹SPOT」。ショップのメイン商品は、「糀(こうじ)」と呼ばれる甘酒だ。
「米からつくられたドリンクなので、腹持ちがいいのが特徴。脳の働きをサポートするぶどう糖が豊富なので、朝のおめざめドリンクとしてもオススメです」。
ドリンクのフレーバーは、15種類以上。果汁やほうじ茶のほか、疲労回復に力を発揮するクエン酸が豊富な黒酢、美容成分イソフラボンが豊富な豆乳、体を温めてくれるショウガなどを加えた、ユニークな味がそろう。味の好みや目的に合わせ、気軽に麹のヘルシーパワーを体験してみて。
また、瓶入りの甘酒やパックに入った麹は、すべて常温保存可能。お土産品の購入にもぴったりのSPOTだ。
料理用「糀」(各630円)は、さまざまな使い方が可能。肉や魚にまぶすほか、生野菜を30分漬けこむと、かんたんに浅漬けが完成。野菜炒めに加えても、野菜の甘みを引き出してくれる。
古町糀製造所
東京都目黒区自由が丘2-9-6 Luz自由が丘1F
電話:03-5726-8373 営業:11時〜20時
http://www.furumachi-kouji.com/
※時期により、ショップの取り扱い商品、価格、サービスなどは変わることがあります。