富士山
日本人に昔から愛されている富士山。世界遺産にも登録され今や「世界的スター」となったが、日本人にとっては身近な親しい存在であることは今も昔も変わらない。日本人の生活の中になじんでいる富士山を紹介しよう。
【銭湯と富士山】日本式銭湯の壁には富士山が描かれていることが多い。18世紀にある銭湯の主人が、子どもでも楽しくお湯につかれるようにと富士山の絵を壁に描いたのが始まり。題材に富士山が選ばれたのは、依頼を受けた画家が富士山を愛していたからだといわれている。それが評判となり、他の銭湯も真似をして広まったそうだ。
【お札と富士山】日本の千円札の裏には富士山が湖面に映っている姿が描かれている。日本人に最もなじみがあるものとして、富士山と桜が選ばれた。この絵の通りの光景は、山梨県の本栖湖付近の山から見れるという。
【一富士、二鷹、三茄子】一富士、二鷹、三茄子という言葉がある。初夢から一年の運勢を占う時に用いることわざで、これら3つのどれかが夢に出てくると良い年をすごせるというもの。かけ言葉で、富士は"不死・無事"から健康さを、鷹は"高"から学業や仕事の出世を、茄子は"成す"から物事の成功を意味するといわれている。
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