インテリアやファッションの最先端スポットが軒を連ねる街、青山に、この春オープンした「エ インテリアズ」。黒田さんが「東京でサローネを感じるなら、まずはここ」と推薦する注目のインテリアショップだ。

「サローネの常連であり、今もっとも活躍するスターデザイナーの一人、ピエロ・リッソーニのセンスを肌で感じられる場所です」。

「エ インテリアズ」はイタリアの建築家／デザイナー、ピエロ・リッソーニがリノベイトと空間デザインを手がけ、商品ラインアップも氏がデザインしたプロダクトが中心だ。

「今年のサローネで個人的にぐっときた「GHIACCIO」もこの秋入荷予定。このチェアもそうですが、リッソーニは“軽み”をデザインする天才。存在感のバランスが絶妙ですね」。

個々のプロダクトに加えて、地下階～3階のインテリアスタイリングも見どころだという。

「リッソーニは建築家でありながら、細かなスタイリングにまでこだわるそうです。今年のサローネでも、工業用パイプを使って洗練された空間を演出するなど、スタイリングのワザに驚かされました。そんな世界最高峰のセンスに出会える、貴重なショップです」。

インテリアスタイリングのプロである黒田さんが舌を巻くリッソーニのセンス。「エ インテリアズ」で、ぜひ体感してみては？

「エ インテリアズ」がオープンした青山は、かねてから世界のトップブランドを扱うインテリアショップやショールームがひしめくエリア。

「ヨーロッパの雑誌などで紹介されたサローネの最新トレンドを自分の目で確かめられます」と黒田さん。

青山で出会える、最新トレンドの例をうかがってみると。

「近年、サローネでは“名作の再構築”が盛んです。例えば今年は、名作チェア「SUPERLEGGERA」がイメージ一新のカラーバリエーションで登場して話題になりました。これは「カッシーナ・イクスシー 青山本店」に展示されています」。

今年のサローネではLED照明も印象的だったそうで、「デザインの自由度が高いLEDだからと料理しすぎるのではなく、LEDという新しい光源にふさわしい、本質をとらえたデザインが増えてきた」とのこと。青山でサローネ出展の照明に出会えるショップとしては、「ルミナベッラ」がお勧めだとか。