数々の楽しみ方がある富士山だが、やはりメインは登山。
年間30万人以上の登山者を引きつける、その魅力とは?
富士山だからこそ体験できる、6つのポイントをお伝えします。
6つの魅力
感動のご来光
山の上から眺める日の出は、ありがたみを込めて「ご来光」と呼ばれる。国内で最も空に近い場所、富士山頂から眺めるご来光は格別! 夜明け間近のビュースポットは大混雑するほど、ご来光目的の登山者は多い。
神秘的な影富士
「影富士」とは、富士山が日光を受け、その美しい形がすそ野や雲に影となって映し出されること。気象条件や場所がそろわなければ見ることはできない。運のいい(?!)登山者だけが出会える、もうひとつの富士山の姿だ。
頂上からの大パノラマ
標高3,700m越えの富士山頂は、雲のはるか上。下界に広がる景色や彼方まで続く雲海など、天候により、いろいろな眺めを楽しむことができる。
活火山ならではの生命感
活火山である富士山のてっぺんには、噴火による巨大なクレーターが。この火口を一周することを「お鉢巡り」と呼び、人気のトレッキングコースになっている。約3kmのコース内にある剣ヶ峰は、標高3,776mの最高地点!
富士山信仰のメッカ
山頂にある神社は、「富士山頂上浅間大社」の奥宮。「富士山頂上浅間大社」」は、国内に約1,300社もあるといわれる、浅間神社の総本宮だ。日本人が古くより抱いてきた富士山への信仰を、肌で感じることができる。
登山・下山道の多様な風景
緑が豊かな五合目付近から上に進むに連れてゴツゴツした岩場が増え、場所によっては、高山植物や砂地、雪渓が見られる。ルートが複数あるので、リピーターでも新鮮な体験をすることが可能だ。
3つの厳しさ
紫外線はビーチ以上
体が浴びる紫外線は、標高が高くなるほど強くなる。帽子・サングラスのほか、日焼け止めなどのUV対策グッズを用意しておきたいもの。また、高山病にも気をつけて。
意外と寒い……
夏でも山頂は、真冬並の6度前後。五合目付近も平均18度と、想像以上に気温が低い。とくに、強風や雨ときには体温が奪われやすいので、十分な注意を。
足を取られやすい
足元が安定しない、岩場や砂礫の道が多い。タウン用のスニーカーではなく、トレッキングシューズを着用するのが安全だ。トレッキングポールを準備しておくのも、オススメ。
富士登山の小ネタ話
1300年以上前に?!
歴史上の人物、聖徳太子は、馬に乗って登ったとか。現在の吉田ルート八合目にある山小屋「太子館」は、そのときここで休憩したという伝説に基づき、名付けられているそう。
外国人初は、約150年前
外国人初の登山者は、英国初代公使のラ ザ フォード・オールコック氏。富士宮ルート5合目に、記念碑が立っている。
最年長は100歳越え
富士スバルライン五合目の「五合園レストハウス」内には、五十嵐貞一氏の像がある。彼は、なんと105歳(登山時)で登山したとか!!