2013.06.14
“美”は、いつの時代も女性の感心ごと。今回は、スキンケア・メイクアップ・ビューティグッズの3つのカテゴリーで、日本伝統のコスメ&美容グッズをご紹介します。(トップ画像:まかないこすめ 神楽坂店)
Skin Care
「まかないこすめ」
「まかないこすめ」の前身となったのは、創業1899年の金箔屋だ。金箔づくりの現場は、高温で乾燥した厳しい環境。裏方(=まかない)で働く女性たちは、いつも肌に悩みを抱えていたという。やがて彼女たちは、身近にあった和の素材を用い、肌にやさしいコスメを手作りするようになったとか。
そこから100年以上のときを経て、伝統のレシピに改良を加え、誕生したのが「まかないこすめ」!合成界面活性剤などの合成化学物質を使っていないコスメとあって、現在も幅広い年齢層の女性たちに愛されている。
ちなみに直営店は、成田・羽田などの空港を含み、関東を中心にした数カ所。今回伺った神楽坂の本店には、おやつとお茶を注文できるスペースも。神楽坂といえば、花街の風情を残す街として有名な観光スポットでもある。散策のついでに、ここで和のコスメ&おやつを楽しんではいかが?
左は、ブランドマークのうさぎをあしらったどらやき(273円〜)で、持ち帰りも可能。中は、ふきん(609円)。左は、柔道着と同じ生地を使ったポーチなど(2,625円~)。和風の小物もそろうので、お土産選びにもぴったりだ。
金箔屋ならではのコスメ
和の成分たっぷり。人気コスメはコレ!
まかないこすめ 神楽坂店
東京都新宿区神楽坂3-1 電話: 03-3235-7663 営業:平日・土曜 10時30分~20時、日曜・祝日:11時~19時、休日:不定休
http://makanaicosmetics.co.jp
Make Up
「伊勢半本店 紅ミュージアム」
日本で庶民の間に化粧が根付いたのは、1600年代から始まる江戸時代のこと。歌舞伎役者や太夫たちがファッションリーダーとなり、さまざまな文化が花開いた時代だ。当時の化粧は、おしろいの白、お歯黒と眉墨の黒、そして紅の赤、3色のみ。その紅を、今も変わらぬ手法で作り続けているのが、「伊勢半本店」だ。
同社が表参道に構える「伊勢半本店 紅ミュージアム」では、紅の購入のほか、紅・化粧に関する史料の見学、紅のメイクアップが体験できる(入館無料)。江戸の文化や日本古来の化粧に興味を持ったなら、ぜひ足を運んでみて。
江戸を感じる史料の数々
展示の解説は日本語のみだが、見ているだけで江戸の風俗が感じられそうだ。左は、当時の携帯用紅入れで、「板紅」と呼ばれたもの。中は、刷毛や鏡などが収められていた化粧箱。右は、江戸時代に大人気だった、美容のハウトゥー本。紅を携帯したり本で学んだりと、当時の美意識の高さが伺える。
見た目も美麗な紅のお土産
紅の器は主に、江戸時代から続く伝統工芸品、有田焼を使用。左は、ひな祭りや婚礼の際に、幸運のシンボルとして贈られていた毛毬をモチーフにした一品。紅は、古くより、破邪退魔の力があるとされてきた特別な色。大切な人へのお土産にしても、喜ばれること請け合いだ。8,925円~
伊勢半本店 紅ミュージアム
東京都港区南青山6-6-20 K's南青山ビル1F 電話:03-5467-3735 営業:11時~19時 休日:月曜(月曜が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始
http://www.isehanhonten.co.jp/
Beauty Goods
「熊野筆セレクトショップ」
日本が誇る美容グッズといえば、江戸時代より、広島県熊野町で作られている熊野筆。その質の高さから、海外の有名コスメブランドからも発注を受けている、伝統工芸品だ。
特徴は、なんといっても穂先。厳選したヤギやリスなどの毛を、さらに職人が手作業で選り分け、作り上げていく。理想の毛質を叶えるため、混毛を行うこともあるとか。幾日もかけて生み出された穂先は、弾力のある繊細な肌触りに。普段のコスメで、見違えるようなメイクの仕上がりが実感できるという。
そんな熊野筆を購入するなら、広島県産品ショップ「TUA」内の「熊野筆セレクトショップ銀座店」がベスト。都内随一の品揃えが自慢で、その数400種類以上!海外旅行客のなかには、何本もまとめ買いしていく人もいるそう。銀座でのショッピングプランに、ぜひ組み込んでみて。
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※コスメのタイプによって、ジャストな筆も異なってくる。選ぶ際には、愛用のコスメに合わせて、ショップにアドバイスしてもらうのがオススメだ。
熊野筆セレクトショッップ銀座店
東京都中央区銀座1-6-10 銀座上一ビルディング 広島ブランドショップTAU 2F
電話:03-6228-7813 営業:10時30分~20時
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http://www.tau-hiroshima.jp